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「VIA・強みに関する調査票(VIA-IS)」で自分の長所探し [読書(自己啓発)]

最近よく読んでいるjMatsuzakiさんのブログで紹介されていたVIA-IS。

自分の長所を分析してくれるオンラインテストです。

自分の長所と短所ってなかなか自分では分からないもの。自分で良いと思っていることがなかなか評価されていなかったり、自分でまだまだと思っていることが人から評価されたり。

実は以前、職場の研修でいくつかの能力について自己評価してみようというセッションがありました。自己評価結果を終えて、解説が始まる前に、事前にとってあった直属の上司の評価が突然配られて、二つの評価を比べることに。事前には上司の評価がもらえるとは知らされていなかったので、自己評価の時に他者の目をあまり気にしなかったのですが、それがかえって自他のギャップを認識する良い機会になりました。

 

短所を修正して底上げするよりも、長所を延ばした方がよい、というのは以前にも紹介したStrength Finderでも指摘されていたこと。

そのときの私の結果(長所、強み)は、次のような物でした。

1.最上志向:優秀であること、平均ではなく。

2.戦略性:乱雑にあることの中から最終目的に合った最善の道筋を発見することができます。

3.収集心:あなたは知りたがり屋です。

4.学習欲:あなたは学ぶことが大好きです。

5.個別化:一人一人がもつユニークな個性に興味を引かれます。 

この時にも書きましたが、自分でも納得の結果でした。 

あれから時間が経ちましたが、今の自分がどうなっているか測る上でもこのテスト、是非やってみたいと思いトライしました。

 

手順としては、まずはペンシルバニア大学の当該サイトで登録を行い、その後、「VIA・強みに関する調査票 (VIA-IS) 」を選択して質問に回答していきます。(言語選択ができますので日本語でテストが可能です。)Strength Finderと同様、かなり多くの質問にてきぱき答えていくことで、自分の長所、強みが明らかになるという仕組みです。

240問の質問に答えて導き出された私の強みトップ5は以下の通りでした。

最高の強み:向学心:新しいことを学ぶのが大好きです。

第2位の強み:好奇心 [興味関心、新奇探索傾向、経験への積極性]:あなたは探求と発見を好む人です。 

第3位の強み:柔軟性 [判断力、批判的思考力]:決断する際にはきちんとした証拠にのみ基づいてそうします。あなたは自分の考えを柔軟に変えることができる人です。 

第4位の強み:社会的知能 [情動知能、対人知能]:あなたは他の人の動機や感情に気づくことのできる人です。

第5位の強み:思慮深さ:後になって後悔するようなことを言ったり行ったりせず、慎重です。  

 

Strenth Finderは34種類、VIA-ISは24種類という累計数の違いもあって、多少異なった結果となっているようです。

共通しているところで言うと、向学心・好奇心というのは共通して出てくるので、やはり自分の強みとして認識して良いのかもしれません

我が敬愛するキートン先生曰く「人間は一生学び続けるべきです。(略)それが人間の使命だからです。」それが自分の強みになっているっていうのは素直に嬉しいですね。

 

そして今回のテストで出てきた強みが、柔軟性、社会的知能、思慮深さ。振り返ってみると、これまで日本の組織、アメリカの組織、イギリスの学校、そして今はガーナの組織とさまざまな所に所属してきました。異文化の中でうまくやってくのに不可欠なのが、柔軟性であり他者・他文化への理解、心配り。意識的に、あるいは無意識にやってきたことが、こうして強みという形で反映されたのかもしれません。 

 

占いと同じで、どれが出たとしても多かれ少なかれだれもが持っている要素でもあるので、完全にあたっているのか、それなりにあたっているように感じただけなのか、若干微妙な気もしないではないですが、少なくとも自己分析のツールとして自分のことを考えるきっかけにはなると思いました。

 

ちなみにワーストは、「スピリチュアリティ [宗教性、信念、目的意識] 」でした。宗教心はともかく、信念・目的意識がないというのはちょっと反省。でも、第三位の柔軟性とは相反するところもあるので、両立は難しいのかもしれません。


コトラーが教えてくれたこと 女子大生バンドが実践したマーケティング [読書(自己啓発)]

ベストセラーになった「もしドラ」も面白かったのですが、コトラーを題材にしたこちらもなかなか。

 

コトラーが教えてくれたこと 女子大生バンドが実践したマーケティング

コトラーが教えてくれたこと 女子大生バンドが実践したマーケティング

  • 作者: 西内啓
  • 出版社/メーカー: ぱる出版
  • 発売日: 2010/12/07
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

もしドラの方は、主人公が高校野球のマネージャーでしたが、こちらはエレキギターを弾く女子大生。自分の初ライブの失敗の経験から、大学の先生にマーケティングを習って、それを実践して人気バンドになっていくというのが大筋です。

自己啓発書などを読んでも、実際にそれを仕事や生活に活かせるかが重要なのですが、もしドラもこちらも、ドラッガーやコトラーの理論を、主人公なりに解釈して実践する過程が描かれていで、失敗があったり成功があったり、コトラーの言っていることが現実味を持って理解できるというのがいいところだと思います。

ストーリー的にも、若い女性が一生懸命がんばってる姿に共感して感情移入できるというところで成功しているように思います。苦労もありつつ、最終的には大成功につながるというのは、若干うまく行き過ぎな感もあるのは正直なところ。でも、スピード感もあるので、あっという間に読み終えてしまいました。

公衆衛生の世界でも、ソーシャルマーケティングという理論が導入されているのですが、理屈は知っていても良くわからなかったのが、この本で少し実感を持って理解できたのが成果の一つだったと思います。

さて、ドラッガー、コトラーときて次は誰が登場するでしょうか。ポーター、ミンツバーグ、あるいは7つの習慣のコヴィー博士? 


もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら [読書(自己啓発)]

ベストセラーはあまり読まないのですが、出だしの数ページを立ち読みしたら続きがよみたくなり、iPhoneアプリで購入してみました。

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら

  • 作者: 岩崎 夏海
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2009/12/04
  • メディア: 単行本

高校生のみなみが主人公です。ある日、野球部のマネージャーとして野球部を甲子園に連れて行くと決めたみなみはマネージャーとなるのですが、その彼女がドラッカーの「マネジメント」を読んで、それを野球部の運営に適用していく、というのがストーリーです。

最初はドラッカーのマネジメントを柔らかくかみくだいて説明するような本かと思ってたのですが、出だしで分かったのは、マネジメントももちろん中心になってるけど、小説そのものとしても面白いということ。

野球部の面々も個性的ですし、みなみの過去も徐々に明らかになってきて、そして野球部が挫折を乗り越えて・・・と、早く続きが読みたくなるのは、小説として面白いからだと思います。

それでいて、要所要所にドラッカーの言葉がでてきて、それをみなみが考えて、野球部に当てはめて実践していく、という過程を読むことで「マネジメント」のこともよく分かる、という仕掛け。ヒットするのも当然ですね。

 

ところで、今回初めてiPhoneで書籍を購入してみました。画面が小さくて読みにくいかと思いきや、以外とするすると読めることが分かりました。ただ、私の場合、読みかけの本を読むときは、それまで読んだ箇所をぱらぱらとひらいて内容を確認したりする癖があります。それは、同時並行で何冊か読むからなのですが、その意味ではちょっと物足りなさもあったと思います。 iPadのページ送りが本に近いと言われてますが、この辺のぱらぱら感は味わえるのかな。慣れの問題かもしれませんが、今後こうした電子書籍も増えてくると思うので、どう向き合っていくことになるのか、楽しみな問題です。


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マネー力 [読書(自己啓発)]

大前研一さんの新書です。

マネー力 (PHPビジネス新書)

マネー力 (PHPビジネス新書)

  • 作者: 大前 研一
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2009/01/17
  • メディア: 新書

 

内容はすでに雑誌などで発表されたものであったり、事務局の書いたものだったりと、書き下ろしではないのが若干残念ですが、本当のマネー力を身につけることとか、円に固執しないこととか、参考になりました。

ただ参考にするだけじゃなくて、実際に何かしなければと思いつつ、運用する資産が・・・といのが目下の悩みでしょうか。自分への投資が一番という言い訳の元、美味しいものを食べたり、本を買ったり、便利な電脳グッズを買ったりしていますが、運用できるだけの資産を構築するというのもそろそろ本気で取り組まないとなあ、と反省しました。

ボーナスの季節だし、なにか考えたいと思います。

 


日中関係の過去と将来―誤解を超えて [読書(自己啓発)]

 中国は古代の歴史は好きでいろいろ読んでいましたが、現代史はさっぱり。ということで、多少は勉強してみようと読んでみました。

日中関係の過去と将来―誤解を超えて (岩波現代文庫)

日中関係の過去と将来―誤解を超えて (岩波現代文庫)

  • 作者: 岡部 達味
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2006/12
  • メディア: 文庫

 ちょっと前のできごとである、江沢民の訪日の背景や、愛国主義教育のことなど、表面的にしか知らなかったことが少し理解が深まったように思います。

日中国交正常化以降の日本人の中国人観の変化、悠久の歴史を持つ大人風から拝金主義へ、というのがなるほどと思いました。ただ、私が仕事でお会いした中国の人たちの印象は、大人の風格を感じさせる人が多かったり、客人のもてなし方なども徹底していて感心させられましたので、中国人でひとくくりという訳にはいかないということも感じています。

民族問題やメディア規制などもあって、今後大きく動いていく中国だと思いますが、隣国としてきちんと状況を把握していくことは重要なことだと思います。本書によれば、マスコミ報道も偏向していて、かえって日中関係を損なっているとのこともあるようですので、その点も留意が必要だと思いました。


中島岳志的アジア対談 [読書(自己啓発)]

中国つながりで読んでみた本です。

中島岳志的アジア対談

中島岳志的アジア対談

  • 作者: 中島 岳志
  • 出版社/メーカー: 毎日新聞社
  • 発売日: 2009/10/20
  • メディア: 単行本

アジア対談とありますが、著者というか対談のホストの中島岳志さんはインドを研究していたとのこと。あまり中国の話が出てこず残念でした。また、中島さんのスタンスにもあまり理解がなかったため、最初はその辺を探りながら読んでいく感じ。ただ、対談者が多いので、徐々に分かってきましたが。

右とか左とか保守とか、大学生の頃は多少意識していろいろ読んでましたが、その後さっぱり馴染みがなくなってました。この辺りを論じているのを読むのは新鮮な気持ちでした。


目立つ力 [読書(自己啓発)]

新年一冊目は勝間和代さんの本にしてみました。

目立つ力 (小学館101新書 49)

目立つ力 (小学館101新書 49)

  • 作者: 勝間 和代
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2009/10/01
  • メディア: 単行本

書店でタイトルだけ見たときは目立つための方法があれこれ書かれているのかと思っていましたが、ここで言う「目立つ力」というのはインターネット、特にブログの力を使って目立っていく方法論。私もこうしてブログをやってることもあり購入してみました。

前書きにもあるように、インターネットが普及した結果、「これまでマスコミの寡占となっていた、不特定多数へ向けた『自分表現』が、インターネットを使って通信費と端末費以外のコストをほとんどかけることなく、誰でもできるようになった」(P4)のは確かだと思います。こうしたネットを駆使した自分の見せ方を「立体名刺」と称していますが、これもとても分かりやすい表現です。

タイトルが「目立つ力」なので、ブログを中心としたネットを活用して目立つための方法論が書かれていますが、本書の肝は目立つことそのものを目的としているのではないというところ。 目立つことで「自分の達成したい戦略目標に対してリソース、つまり材料や方法論が集まり、仲間が集まり、人生を豊かにしていく」(P3)ことが目標だということです。

勝間さんご自身がネットの力をつかって、めだって、チャンスを得て、今のような立場を築き上げてきたそうで、そうした実体験に基づく、それでいて体系的にまとめられた方法論が本書では得られます。

まずは戦略が大事というのはなんでも一緒ですね。「ブログを中心としたインターネットメディア戦略は以下の5つの手続きで行っていきます。1.コンセプトを決める、2.目的を決める、3.コンテンツを決める、4.読者を想定する、5.差別化を考える」(P76)

振り返って、このブログにコンセプトはあるのか、と考えてみたのですが、あまり明確なものってないような気がしてきました。あえて言えば、「自分を成長させるためにいろんなことをやって、その記録をつけていこう」ということくらいでしょうか。従ってコンテンツも自分を成長させてくれそうなものはなんでも試して書いているといった感じです。読者を想定するのも大事なことなので、留学関連記事は留学を目指している人だったり、ホームズ関連記事はシャーロッキアンの人によんでもらいたいと思いつつ、最大の読者は実は自分自身を想定していたりするかもしれません。

勝間さんもこうしたブログの効用も認めていて、「自分と共有できるというのは、私たちは昔のことは忘れはしないものの、なかなか思い出せなくなってしまいますが、それを『言葉』というフックをかけて、つながるようにしておきますと、過去のことでもよみがえるようになり、思い出すことができる」(P86)とおっしゃっています。また、雑誌並みのクオリティの記事を書いていくことも重要ですが、「堅い話を低い頻度で更新するよりは、より日常的な気軽な気づきを共有し、そこに共感をもたらすほうが、ブログらしい」(P114)ということもあるので、こうした点も考慮しながらこれからも少しずつ書いていけばいいかとも思っています。

もう5年もブログを書いてきていますが、まだ戦略を定めて、目立っていくという段階ではなく、「とにかく魅力あるコンテンツを目ざしてブログに投稿を続ける、続ける、続ける」(P127)という段階なのかもしれません。付加価値の高いコンテンツはすぐには目指せないかもしれませんが、「書き手は体験しているが、読者は体験していないことを『代わりにやってくれてありがとう』と言ってもらえる内容」(P160)は目指して行けたらと思いました。

こんなブログですが、コメントをつけてくださる方もたくさんいますし、ブログでの交流をきっかけに実際にお会いできた方もたくさんいらっしゃいます。この点だけでも、ブログをやっていて良かったと思いますし、こうした交流については大事にしていきたいと思っています。改めてコメントをくださるみなさまに感謝です。

 


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いっきに読める史記 [読書(自己啓発)]

西安で悠久の中国の歴史を感じてしまったためか、中国の古代史の本が無性に読みたくなってしまいました。

いっきに読める史記

いっきに読める史記

  • 作者: 島崎 晋
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2009/03/18
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

史記は漢の時代の司馬遷が書いた中国の歴史書。正史の三国志もそうですが、原点は人物ごとにまとめられた列伝となっていますが、そうなると全体的な流れがわからなくなるのが何点です。この本はそうした点に配慮して、通史的に時代をおって出来事を再配置してくれている点が読みやすくなっています。

殷周の時代、春秋戦国時代、秦の始皇帝、漢の時代とまさにいっきに読むことができました。

おそらく多くの人がそうであるように、私も中国の歴史に興味を持ったのは三国志によって。史記は前漢の時代に書かれたものですので、当然三国志の時代は登場しないのですが、三国志を読んでいるとそれ以前の歴史を知らないと分からないことも多く、三国志に夢中になっていたときはそうした関連の本も一生懸命読んでいたものです。劉備が称した漢中王は漢の高祖・劉邦にならったものだったり、孔明が自らをなぞらえていた管仲・楽毅、兵法書である孫子の著者である孫武・孫臏など三国志に登場する人たちのことが知りたくて史記や十八史略などを読みました。

久々に読んでみると、中国を舞台とした国や人の活躍が活き活きと描かれていて、これが2000年以上前のこととは思えないくらい。また身近に聞く故事成語がこの時代の故事にまつわることが多いことも改めて感じました。この本では、有名な故事成語についてそれぞれ由来となるエピソードの後で解説してくれているのでより分かりやすくなっていますし、史記Q&Aというコーナーがあって、さまざまな疑問に答えてくれています。

西安でも聞いたのですが、秦の始皇帝が残した兵馬俑については史記ではまったく触れられていないのはなぜかという謎についてもこのQ&Aで触れられていました。始皇帝陵について書かれているのと正反対ですし、作成するのにそれなりのスペースと人手がかかったはずなので、 記されていないのが不思議でなりません。やはり明確な答えはまだ見つかっていないようです。

一気読みできるのはよい反面、あまりにも様々な人物が入れ替わり立ち替わり登場してきますので、事前にある程度の知識がないとなかなか頭に入ってこないかもしれません。項羽と劉邦の時代なんかはもう少し詳しく読んでみたいと思いました。


「知の衰退」からいかに脱出するか? [読書(自己啓発)]

またまた大前研一さんの本を読んでみました。

「知の衰退」からいかに脱出するか?

「知の衰退」からいかに脱出するか?

  • 作者: 大前研一
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2009/01/23
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

 

彼の言う「知の衰退」は、「バブル経済で痛い目にあったあと、世界の誰からも尊敬されない代わりに文句も言われない無浮上対の国になってしまった。(中略)いまやこの国には緊張感がまったくなくなり、政府も地方自治体も、そして個人もたるみ切っている。とくにここ数年の日本社会を見ていると、頭脳を駆使することを放棄している人間、つまり考えない人間が驚くほど増えているのではないかと私は感ずる。」(P007)ということだそうです。その表れとして、納豆がダイエットにいいとテレビで紹介されると翌日に日本中のスーパーから納豆が消えてしまうといった現象をあげています。

本書では、知の衰退の原因である視野狭窄から抜け出すためにどうすればよいのか、今起こっている問題をどう考え、解決策をみいだせばよいのかを一緒に考えていく構成(P021)となっているとおり、まず知の衰退が起こっているということを説明し、金融危機で日本株が一人負けしたこと、食品偽装の多さ、郵政選挙と年金選挙、ネット悪影響論、意欲のない若者、教育、等々について世間一般に言われているような解説ではなく、根本的な原因から考え、その解決を検討する構成となっています。

ここの問題の考察については、それぞれ興味深いのですが、それ以上に役に立ったと思ったのが、思考の道筋でした。世間、というかマスコミの流す情報を鵜呑みにせず、関連する要因を網羅し、根本的な要因を探し、それを解決するような解決策を考える。根本的なことは変えるのがなかなか難しい面があるけど、それを実現可能な形で提言する。この一連の流れというのはどのような場面でも応用していくことができると思いました。

自らを振り返って、知の衰退を起こしていないか反省もさせられました。本書で引用されている斉藤美奈子氏の言葉として「単純なメッセージが好まれる傾向、情緒的な「感動」「涙」への臆面もない傾倒。思えば私たちは本に答えを求めすぎていた。「早く答えを教えて」と謂う態度が為政者をのさばらせる。必要なのは、そうだ、立ち止まり方のレッスンだ。たとえば対話を通して思考を練り直す方法。」(P041、朝日新聞からの引用)というのがありますが、自分の問題について本を読むことで解決しようとしていないか、考えさせられます。本を読んで、ある考え方について知ることだけで満足して、それを自分の問題と照らし合わせてどう実践できるか考え、そして具体的なアクションをおこせているか。Blogに読んだ本の感想や学びなど書くようになって、少しは自分に役に立つと思われることは意識できるようになってきたと思いますが、それを実践に移せているかと言われたら、まだまだ移せていないように思います。習慣化するまで実践して初めて身についたと言えるわけですが、まだまだ改善の余地がありそうです。

また、もう一点、覚えておきたいと思ったことは、次の一文でした。

「誰も率先して行動しようとはしない原題の日本社会において、その作業はあなただけのユニークなものになるはずだ。人と違うことを恐れてはいけない。むしろ、横並び意識を捨てなければ生き残れないと肝に銘ずるべきだ。
「そうだ!僕はユニークな行き方をしよう!!」
この言葉を胸に、身の回りを、そして世界を見渡して欲しい。」(P021)

今日から、考えて行動を起こせる人間になれるよう変わっていきたいと思います。

 


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交渉術 [読書(自己啓発)]

元外務相の情報館、佐藤優さんの交渉に関する本です。

交渉術

交渉術

  • 作者: 佐藤 優
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2009/01
  • メディア: 単行本

交渉術というタイトルからは、交渉の「術」、すなわち体系化されたテクニックが学べるのかと期待させられ、事実、序章では交渉を3つのカテゴリー(「交渉をしないための交渉術」、「暴力で相手を押さえつける交渉術」、「取引による交渉術」)に分類したり、聖書を引き合いに出して神との交渉について述べたり、「交渉術に関して、理論と実践の両面について、論理整合性を崩さずに、かつ実用的な言説を展開した書物」(P17)を目指して書かれたものと期待が高まります。

しかし、次の章からは佐藤氏自身がかかわった北方領土交渉を中心としたソ連・ロシアとの外交の表裏が詳細に描かれていき、交渉の実践については事例から学べるものの、理論については置き去りにされた印象を持ってしまいます。最終章を読むまでは、タイトルを「日露外交の裏側」 とかにしたほうがより本書の主題に近いのではないかと思ってしまいます。

こうした読後感を持って読み終わるのかと思った最終章で、これらの外交交渉の総括が行われ、そこで改めて交渉術とはということが描かれるにいたり、これまでの実践からどのような理論を導き出せるのかが分かる仕組みになっていたということに気がつきます。例えば次のような記述も事例を読んだことでよりよく理解できたように思いました。

「何も見返りを求めず、相手の懐に入ることによって、自己の利益を極大化するのが交渉の弁証法」(P360)

「人間は欲望をもつ存在だ。その欲望にどのようにつけ込んでいくのかが交渉術の要諦なのである。(中略)交渉術の研究を裏側から見るならば、欲望の研究でもある。」(P392)

「ゲンナにいつも言われたことは、二つだった。一つは「過去の歴史をよく勉強しろ。現在、起きていること、また、近未来に起きることは、必ず過去によく似た歴史のひな形がある。それを押さえておけば、情勢分析を誤ることはない。」ということだった。二つ目は「人間研究を怠るな。その人間の心理をよく観察せよ。特に、嫉妬、私怨についての調査を怠るな」ということだった。」(P396)

それでも、まだ交渉「術」として、体系だった理論が語られたとまではいっていないのですが、上のようなことを知ることができただけでも、読んだ甲斐があったと思います。

また、官僚と政治家の実像も生々しく書かれており、いかにマスコミの作るイメージだけでものごとをみることが危険なのか、ということに改めて気がついたことも収穫でした。どちらが正しかったかは、判断できませんが、鈴木宗男氏に対する佐藤氏の視点には一定の真の姿がでているようにも思えます。両面からの視点がいつも必要であるということを再認識しました。

以前読んだ交渉術の本も、体系だったものではなく事例からヒントを導き、それを羅列していくという手法でした。論理的体系を解説した交渉の本もあるのかと思いますが、交渉という性格上、理論と実践のほどよいミックスはやはり必要なのだと思います。次はもう少し理論の方に寄った本を読んでみたいと思います。

これまで読んだ交渉に関する本。


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