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「ホームズゆかりの地」案内:Aldgate [ ┣「ゆかりの地」案内]

FSL: Aldgate (P3)

Aldgate East駅に引き続き訪れたのはAldgate駅です。

Aldgateはその名の通り、かつてCity of Londonの城壁に設けられていたゲートの一つです。Aldgate駅近くのAldgate通りの街角には解説の看板があります。また、このLondon Wallを歩くための順路も紹介されています。(多分スタートはロンドン塔あたりからになると思われます。)


1. Aldgate Underground Station, EC3

「ブルース・パティントン設計書」
FSLの記載:
In The Bruce-Partington Plans, the body of Arthur Cadogan West was found near the tracks, just outside Aldgate Station. They thought he had been thrown from the train, but there was no ticked in his pockets.

延原訳登場シーン:そのつぎに彼が姿を現わしたのは、地下鉄のオルドゲート駅のすぐそとで、線路工夫のメースンという男が、死体になっているのを発見したのだった」
「いつのことだい?」
「死体の発見は火曜日の朝六時だ。地下鉄がトンネルから出てきて、オルドゲートの駅へはいろうとするところで、東へ向かう線路の左がわのところにあった。」
(中略)「ポケットを調べたが、切符をもっていないのだ」
「切符をもっていないって? それは容易ならぬことだ。僕の経験では、地下鉄のメトロポリタン線のホームには、切符なしではどうしてもはいれないよ。」
(中略)一時間後に、私たち――ホームズとレストレードと私は、地下鉄がトンネルを出てオルドゲートの駅に入るすぐ手まえあたりの線路の上に立っていた。

 

切符を持っていなかったので構内には入れませんでした。

いずれ潜入してポイントのあたりの写真などとれたらと思います。

2. Fenchurch Street,EC3

「花婿失踪事件」
FSLの記載:
In A Case of Identity, Mary Sutherland's stepfather, James Windibank, worked for Westhouse and Marbank, the great claret importers of Fenchurch Street.

延原訳登場シーン:「エンゼルさんの住所はわからないのだし……お父さまの会社はどこにありますか?」
「フェンチャーチ街の有名なクラレット輸入業のウェストハウス・エンド・マーバンク商会でございますの」

 

通りの様子です。日曜なので閑散としています。


3. Houndsdich, EC3

「緋色の研究」
FSLの記載: In A Study in Scarlet, Mrs. Sawyer said she lived near Houndsdithch. Holmes tried to follow her. When he reached the address, he found that it belonged to a respectable paperhanger named Keswick, who had never heard of Mrs. Sawyer.

延原訳登場シーン:「この指輪がそうですか?」私はめんどうくさくなったので、いきなり割りこんだ。
「はいはい、ありがとうございます。サリイがどんなに安心いたしますか。はい、これはどうもありがとうございます」
「それからあなたの家はどこですか?」私は鉛筆をとりだしながらたずねた。
「ハウンズディッチのダンカン街の一三番でございます。ここからですとずいぶんかかります」
「ハウンズディッチからじゃ、どこのサーカスへ行くにしても、ブリクストン通りは通らないはずだね」ホームズが聞きとがめた。
 老婆はふりかえって、赤くただれた眼でホームズをにらみつけながら、
「こっちの旦那のおたずねになったのは私の家でございますよ。娘はペカムのメイフィールド・プレースの三番に下宿しております」
(中略)あの婆さんは少しゆくと足を引きずりはじめて、どう見ても足をいためているようだった。すると急に立ちどまって、通りかかった四輪辻馬車を呼びとめたから、行きさきを命じるのを聞いてやろうと、そばへ寄っていったが、心配することはない、婆さんは道のむこうがわまでも聞えるくらい大きな声で、『ハウンズディッチのダンカン街の一三番まで』とどなったものだ。おやおや、するとダンカン街は嘘じゃなかったのかなと思いながら、婆さんが乗りこむのを見とどけて、僕は馬車のあとへしがみついた。
(中略)で馭者といっしょに一三番の家でたずねてみたが、そこはケズウィックという身許の確かな壁紙貼りの職人の家で、ソウヤとかデニスとかいう名は聞いたこともないというわけなんだ。

 

残念ながら近くにダンカン街という通りは見つけることができませんでした。

4. Leadenhall Street, EC3

「花婿失踪事件」
FSLの記載:
In A Case of Identity, Hosmer Angel, who in reality was Mary Sutherland's stepfather in disguise, was supposedly a cashier in an office in Leadenhall Street. Mary didn't know which office.

延原訳登場シーン:「そのときはもう、婚約ができていたのですか?」
「そうですの、最初の散歩のとき、そのお約束ができましたの。エンゼルさんはレドンホール街のある会社の会計係で……」
「何という会社ですか?」
「それがホームズさん、困ったことにわかりませんの」
「家ならわかっているでしょう?」
「会社のなかに寝泊りしていらっしゃいますの」
「会社の番地もわからないのですか?」
「ええ、ただレドンホール街とだけしか」

 

5. Lloyd's of London-Fencherch Street EC3

「オレンジの種五つ」
FSLの記載:
In The Five Orange Pips, Holmes spent the day at Lloyd's, going over their files to trace the ship, "Lone Star."

延原訳登場シーン:「僕は一日がかりでロイド船舶名簿と、古い新聞のとじこみをあさり、一八八三年の一月から二月にかけてポンディシェリへ寄港したあらゆる船の、その後の行動を調べあげた。この二月のあいだにポンディシェリへ寄港したそれらしい大きさの船は三十六隻あるが、そのなかでローン・スター号という名がすぐ僕の目についた。ロンドンから来たとはあるが、その名はアメリカのある州に与えられた別名だからね」

 

FSLには番地は出てきませんが、71番地のこちらがLyoydsのようです。東隣にはロイズ街が走っています。

左手の真ん中の建物がLyoydsの建物です。

ロイズといえば、保険会社としても有名で、「Masterキートン」の主人公キートン・太一さんは、考古学の傍らこの保険会社の調査員の仕事もしています。(その調査事務所はベーカー街にあります。)手元になくいので確認できないのですが、ロイズのビルを背景にしているカットがあって、そのロイズのビルはガラス張りの高層ビルだった記憶があります。上のロイズのビルの背後をのぞいてみると、それらしいビルが建っていました。

また、ロイズは海上保険を扱っていたからか、その関係でとなりにはこんなパブも設置されていました。

ロイズ保険については、Masterキートンでいろいろと面白い話があった気がします。コーヒーハウスの発祥がロイズだったとか。ロイズについてはあらためて調べてみたいと思っています。(日本にキートンおいてきたのは痛いです。マスターブックにロイズのことも載っていた記憶があります。)

6. Mincing Lane, EC3

「サセックスの吸血鬼」
FSLの記載:
In The Sussex Vampire, Robert Ferguson, of Ferguson and Muirhead, tea brokers of Mincing Lane, was referred to Holmes on a matter of vampires. Holmes looked under V in his great index volume.

延原訳登場シーン:手紙はつぎのようなものだった。
十一月十九日 オールド・ジュリイにて
吸血鬼に関する件
拝啓 我が社の顧客であるミンシン小路の茶仲買商ファーガスン・アンド・ミュアヘッド商会のロバート・ファーガスン氏より、本日付の当社宛手紙にて、吸血鬼に関して照会がありました。我が社は機械類の査定を専門としておりますので、右の件は営業科目の範囲外でありますから、貴殿を訪問のうえ、ご相談なさるようファーガスン氏にご勧告申しあげました。当社は貴殿がマティルダ・ブリッグス事件を成功裡に解決なされた御手腕を、今なお失念してはおりません。
敬具
モリスン・モリスン・アンド・ドッド商会
代表 E・J・C

 

本当に小さな通りでした。

 


  これまで紹介してきた「ホームズゆかりの地」については、ホームページ「The World of Holmes」(管理人:みっちょんさん)の、「地下鉄駅を中心にしたホームズゆかりの地案内」のコンテンツで、リストにしてくださっています。みっちょんさんありがとうございます。 

同じくみっちょんさんのホームページのコンテンツである「シャーロッキアンの果てしなき冒険」「第六章ロンドンという舞台」の「シティの中心と東部」でも同じ地域が紹介されていますので、是非合わせてご参照ください。いつも参考にさせてもらっております。


現地探訪はこちらの本を基に行っています。(本文ではFSLと略しています。)

Finding Sherlock's London: Travel Guide to over 200 Sites in London

Finding Sherlock's London: Travel Guide to over 200 Sites in London

  • 作者: Thomas Bruce Wheeler
  • 出版社/メーカー: Iuniverse Inc
  • 発売日: 2003/09
  • メディア: ペーパーバック
 
延原謙氏の訳はこちらからの引用です。

新潮文庫 シャーロック・ホームズ全集

新潮文庫 シャーロック・ホームズ全集

  • 出版社/メーカー: インターチャネル・ホロン
  • 発売日: 1998/02/06
  • メディア: ソフトウェア

 

その他に参考にしている本はこちら。

Sherlock Holmes in London: A Photographic Record of Conan Doyle's Stories

Sherlock Holmes in London: A Photographic Record of Conan Doyle's Stories

  • 作者: Charles Viney
  • 出版社/メーカー: Smithmark Pub
  • 発売日: 1995/09
  • メディア: ハードカバー

この本は日本語訳も出ているそうです。

 

シャーロック・ホームズの見たロンドン―写真に記録された名探偵の世界

シャーロック・ホームズの見たロンドン―写真に記録された名探偵の世界

  • 作者: チャールズ ヴァイニー
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 1997/03
  • メディア: 文庫


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