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「ホームズゆかりの地」案内:Charing Cross (2) [ ┣「ゆかりの地」案内]

FSL: Charing Cross(P12~16)

チャリングクロス駅周辺の第二回目です。

(1)はこちら

7. Charing Cross Hotel, The Strand, WC2
「ブルース・パティントン設計書」
FSLの記載:
This famous old hotel is located in the heart of Sherlock's London. In The Bruce-Partington Plans, a message from Colonel Walter to Hugo Oberstein (in reality dictated by Holmes) named the Hotel as their meeting place.

延原訳登場シーン:郵便送金は安心できませんから、金貨または紙幣で受領したいと思います。といって今私が国外に旅行すればとかくのうわさのたねとなりますから、それもできません。よって土曜日の正午チャリング・クロス・ホテルの喫煙室でお会いしたいと思います。なおかならずイギリス紙幣か、金貨でお願いいたします。

現在ではThistle Charing Crossになっているようです。駅入り口の左手にホテル入り口があります。

8. Charing Cross Train Station, The Strand WC2
「ボヘミアの醜聞」

FSLの記載: In A Scandal in Bohemia, Irene Adler and her new husband, Godfrey Norton, left for the Continent on the 5:15 train from Charing Cross Station. They were trying to escape from the King of Bogemia's agents, Holmes included.
 
延原訳登場シーン:奥さまは旦那さまとご一緒に、今朝ほど、五時十五分の汽車でチャリング・クロス駅から、大陸のほうへお発ちでございました

「金縁の鼻眼鏡」
FSLの記載:
In The Golden Prince-Nez, Stanley Hopkins, the young detective, arrived at Baker Street late one night. He had just returned by the last train to Charing Cross Station. He asked Holems and Watson to accompany him back to Yoxley Old Place on the 6AM train.

延原訳登場シーン: 私は三時十五分に招電をうけて、五時にヨックスリーの古館へ着き、そこで捜査をすませたうえ、終列車でチャリング・クロス駅へ帰ってくると、その足ですぐ馬車をここへ飛ばしてきたというわけです。
(中略)ご迷惑でしょうが、ホームズさん、どうかお願いいたします。チャリング・クロス駅から六時にチャタムゆきが出ます。それでゆけば、八時すぎ、九時までにはヨックスリーの古館へ着けるでしょう

「アベ農場」
FSLの記載:
In respose to a letter from Stanley Hopkins, Holmes and Watson left ealry one morning for a trip to The Abbey Grange, in Kent. It wasn't until they had consumed some hot tea in Charing Cross Station, and taken their places on the Kentish train, that they were sufficintly thawed to talk about their journey.

延原訳登場シーン: 「ワトスン君、おきたおきた! 面白いことになってきたんだ。なんにもいわずに服を着て、ついて来たまえ」
 十分のうちには、チャリング・クロス駅にむかって私たちは、静まりかえった街路にタクシー馬車を走らせていた。

「空き家の冒険」
FSLの記載:
In The Empty House we learn that it was in the Charing Cross waiting room, where Holmes had his canine tooth knocked out by Mathews.

延原訳登場シーン: Mの部は秀逸ぞろいだな。モリアティは全巻を通じての大ものだが、そのほか毒殺業者のモルガンがあるし、ここには思いだしても胸の悪くなるメリデューがあるし、マシューズがいる。こいつはチャリング・クロス駅の待合室で、僕の左の犬歯をたたき折った奴だ。

「第二の汚点」
FSLの記載:
In The Second Stain, photographs proved conclusively that Henri Fournaye and Eduardo Lucas were one and the same. When Mme. Fournaye arrived from Paris, she attracted much attention at Charing Cross Station.

延原訳登場シーン:よってロンドンを騒がした事件も同夫人が発作的に犯したのではないかと臆測されるわけで、月曜日夜の足どりについてはまだ明らかでないけれども、火曜日の朝人相の該当するそれらしい婦人がチャリング・クロス駅で服装もみだれ、挙動が乱暴なため人目をひいたという事実もあり、同人発狂後の凶行であるか、あるいは凶行が原因となって発狂したものではないかとの見かたもある。

チャリングクロス駅の入り口です。

駅構内の様子。探してみたのですが、ホームズが犬歯を折られたという待合室らしきものは見あたりませんでした。

9. Cockspur Street, SW1
「アベ農場」

FSLの記載: In The Abbey Grange, the shipping office of the Adelaide-Southampton Line was where Pall Mall meets Cockspur Street. Here, Holmes learned of Captain Jack Crocker, and surmised his role in the death of Sir Eustace Brakenstall.

延原訳登場シーン: われわれのつぎの行動舞台はアデレイド・サザンプトン航路の船会社になるだろうが、あれはたしかペル・メル街の一角にあったと思う。南オーストラリアとイギリスをむすぶ船会社はもう一つ小さいのがあるけれど、まず大きいのから手をつけるとしよう。

左手がCockspur通りで、右に行くとPall Mallになります。角には、現在はトルコ空港があります。周辺にも航空会社や旅行社があり、昔から旅行関係の会社が集まっていた場所なのかもしれないと思いました。

10. Craig's Court, SW1
「ソア橋」
FSLの記載:
Cox and King's Bank was located in this small court near Charing Cross. In The Problem of Thor Bridge, Watson said, "In the vaults of Cox and Co., at Charing Cross, there is a travel-worn and battered tin dispatch box with my name...painted on the lid."

延原訳登場シーン:チャリング・クロスのコックス銀行の地下金庫のどこかに、元インド軍付、医学博士ジョン・H・ワトスンとふたにペンキで書きこんだ、旅行いたみのしたガタガタのブリキの文箱が保管されているはずである。この中には書類がぎっしり詰まっているが、その大半はシャーロック・ホームズ氏がいろんなことから捜査にあたった奇怪な事件を記録したものである。

Craig's Courtからトラファルガー広場方面をみた様子です。Cox銀行は移転してしまっていますが、当時はこの周辺にあったようです。

なおCox銀行はその後Cox and King's 銀行となり、さらにLloyds銀行と合併したそうです。移転先は、Pall MallとWaterloo Placeの北東の交差点になります。近くですので訪れてみました。

現在はSofitel St. Jamesというホテルになっています。

このビルのホテル入り口とレストラン入り口の2箇所の上部に、Cox銀行時代の名残がいまだに残されています。

浮き彫りになっている「St.James」の文字の背景ににCox and Coという文字が見えると思います。

(1月17日追記)

ホテルになってしまい銀行はもうないのかと思いましたが、ホテルの北側でまだ営業していました。今もLloyds TSB Cox's & King'sという名前で営業しているんですね。

 

2段目に名前があります。ワトソン博士のぶりきの箱もまだ保存されているのでしょうか。

見にくいのですが、入り口の所には銀行の旗も掲げてあります。

11. 440 The Strand, WC2
「最後の事件」
FSLの記載:
This was the site of the Lowther Arcade. In The Final Problem, Holmes instructed Watson to exit the hansom at the Strand End, dash through the Arcade, and enter the waiting brougham on Adelaide Street. If he followed instructions, he would reach Victoria Station just in time.

延原訳登場シーン: そしてこの馬車にとびのって、ローサー・アーケードのストランドがわまでゆくのだが、そのとき行きさきを口でいわずに紙に書いて渡し、御者にその紙を棄てちまわないようにさせるのだ。それから賃銀を用意していて、馬車がとまるや否やとび降りて、九時十五分にアーケードの向こうがわへ出るように加減しながら駆けだすのだ。するとそこに小型の一頭立箱馬車がえりを赤で縁どった黒い外套の御者をのせて待っているから、それへ乗れば大陸ゆき連絡急行に間にあうようにヴィクトリア駅まで送ってくれる。
(中略)そして食事をすましたばかりなのにローサー・アーケードへゆき、そこを懸命のはやさで駆けぬけてみると、黒っぽい外套にくるまったすこぶる大柄な御者ののった一頭立箱馬車がいたから、すぐそれへ飛びのった。

すでにアーケードはなく、このガラス張りの建物になっていて、通り抜けはできません。

正面から見たところです。 

ここはThe CouttsというPrivate Bankになっています。Lowther Arcadeだったということはこちらのページで書いてありました。(1月17日、正面写真とCouttsについての記述を追加。)

裏手(アデレード街側)はこんな様子です。この右手に地下鉄駅につながる地下道があるのですが、この地下道の出入り口がStrand側とAdelaid側にありますので、もし現在同じような指示をだすとすれば、この地下道を使うことになるのでしょうね。

12. Pall Mall, SW1
「ギリシャ語通訳」

FSLの記載: In The Greek Interpreter, Sherlock mentions that his older brother, Mycroft, lived in Pall Mall chamberes, with his Diogenes Club just opposite. Melas, the interpreter, had lodgings on the floor above.


延原訳登場シーン: 兄は数字にたいする特殊な才能があるので、政府のある省の会計簿の検査をひき受けている。家はペルメル街にあるが、毎朝角をまがってホワイト・ホール街へ歩いてゆき、夕方また歩いて帰る。
(中略)メラスという人に来てくれるようにいってやったのさ。この人は僕の一階うえに部屋を借りて住んでいるのだが、ちょっとした知りあいなもんだから、それが縁で僕のところへ心配ごとを持ちかけてきたんだ。

Pall Mallの様子。先に見える交差点がWaterloo Placeにあたり、右手前の角がSofitelホテル(旧Cox銀行)、左に曲がるとYork候の記念塔があります。さらにその先左手に元Carltonクラブがあった場所があります。

13. Great Scotland Yard, SW1
FSLの記載:
In 1892, the Commissioner of Police set up his office at #4 Whitehall Place. The rear entrance was on Great Scotland Yard, and the picturesque name caught on. When the police headquarters moved in 1891, the name "Scotland Yard" went with it.

1891年まで警視庁=スコットランドヤードがあった場所にも行ってみました。

住所としては#4 White Hallになるそうです。

通りの様子です。この右手奥にあたります。

通りの反対から見たWhitehall Stの様子。この左手前のビルの位置にスコットランドヤードがあったそうです。

今ではこのプレートがあるのみです。

警視庁がスコットランドヤードと呼ばれたのは、この界隈の地名が由来となったわけですが、この地名はまだこの地に残っています。

Great Scotland Yardの様子です。Whitehall Stの一本北側になります。ここを東に抜けるとNorthumberland Aveで、シャーロックホームズパブの界隈に出ます。

14. The Strand, WC2
「緋色の研究」

FSLの記載: The Strand was at the center of Sherlock's West End. In A Study in Scarlet, Watson recounted that after returnig from India, and before meeting Sherlock, he stayed for some time in a private hotel in the Strand.

延原訳登場シーン: ロンドンで私は初めしばらくのあいだ、ストランドのあるホテルに滞在して、つまらない無意義な生活をただ漫然とおくり、持っていた金をかなり不相応に使い荒していた。そのためふところ具合がひどく悪化したので、これじゃロンドンを去ってどこか田舎へでもひっこむか、さもなければ生活様式を根底から改める必要があると気がついた。

「赤髪組合」
FSLの記載:
In The Red-headed League, McFarlane's carriage-building depot was in the Strand, next to a Vegetarian Restaurant.

延原訳登場シーン: 「ありがとう。いえ、なに、ほかでもないけれど、ここからストランドへ出るには、どう行ったらよいか教えてもらいたいと思ってね」
(中略)ええと、一番がモーティマーの店で、つぎがタバコ屋、そのつぎが小さな雑誌屋、それからシティ・エンド・サバーバン銀行のコバーグ支店か。それから菜食者用レストランのつぎがマクファーレン馬車製造所の倉庫で角になっているね。

上記ののFSLの記載ですが、ちょっと疑問に感じる点がありました。質屋の場所と銀行の位置関係からして、Strandではないように思います。銀行はFarrington街近くの往来の激しい通りにあるということですので、銀行も質屋も、したがってホームズが確認している建物も、Strandからはかなり東に離れているように思います。またホームズとワトソンが行くのにつかったオルダーズゲイト駅(現在のバービカン駅)はFarrington街よりも東側にあります。

「スリークォーターの失踪」
FSLの記載:
In The Missing Three-Quarter, Holmes received a telegram from Cyril Overton. It was sent from the Strand Post Office, and read; "PLEASE AWAIT ME. TERRIBLE MISFORTUNE. RIGHT WING THREEQUARTER MISSING, INDISPENSABLE TOMORROW."


延原訳登場シーン: 「ゴ在宅ネガウ オソルベキ不祥事デキタ 明日ノ試合ニ欠カサレヌ スリー・クォーターガ失踪シタ」オヴァートン
「消印はストランド局で、十時三十六分の発信だ」ホームズは何度もよみかえしてみて、「オヴァートンという男よほど慌てたとみえて、電文の筋道がとおっていない。」ボーイはびっくりして、僕を呼んでくるというと、ゴドフリーはそれを押しとめて、水を一杯のんだだけでどうやら気を落ちつけたそうです。それから階下へ降りて、ホールで待っていた使いの男となにか話しあってから、いっしょに出ていったということです。そして、走るようにしてストランドの方角へ姿を消したといいます。

「バスカヴィル家の犬」
FSLの記載:
In The Hound of the Baskervilles, Sir Henry, who had jsut arrived from Canada, bought a new pair of brown boots in the Strand. He paid six dollars for them, and one was stolen before he had them on his feet.

延原訳登場シーン: 「置き忘れたのでも、それはかまいませんが、ゆうべ部屋のドアの外へそろえておいたのが、今朝みると片っぽうしかないのです。靴みがきの男にきいてみましたが、何も知らないといいます。しかもその靴はじつのところ、ゆうべストランドの大通りで買ったきり、まだ一度もはいてないのです」

「入院患者」
FSLの記載:
In The Resident Patient, Holmes and Watson grew weary of their Baker Street sitting room. They took a three-hour stroll through the West End, watching the "ebbs and flows through Fleet Street and the Strand"


私は閉じこもっているのにも少し退屈していたので、すぐに賛成した。そして三時間ばかり、フリート街やストランドに永遠に変化をつづける人生の万華鏡をながめながら歩きまわった。

「四つの署名」
FSLの記載: In The Sign of Four, Holmes, Watson and Miss Morstan took a cab down the Strand toward the Lyceum. It was a damp September evening, and "the lamps were but misty splotches of diffused light."

延原訳登場シーン: それは九月の宵のことで、約束の七時にはまだ間があったが、しめっぽく陰気で、ロンドンは濃い霧に包まれていた。重苦しい雲は泥濘の往来にひくくたれさがって、ストランド街にたちならぶ街灯の光は霧のなかでもうろうとし、泥だらけの舗道のうえに弱い光線をなげている。

ストランドの西端の様子です。


15. Trafalgar Square, WC2
「バスカヴィル家の犬」
FSLの記載:
In The Hound of the Baskervilles, John Clayton, the cabby, picked up a passenger at Trafalger Square. His fare told him that he was Sherlock Holmes. This incident alerted Holmes as to the character of his adversary.

延原訳登場シーン: 「えらい! じつにえらいやつだね、ワトスン君。あっぱれの変通自在ぶりだ。みごと一本やられたね。ふむ、名前はシャーロック・ホームズだといったんだね?」
「そうでがす。それがあの旦那の名前でさあね」
「うむ! それでいつどこで乗せたんだね?そしてどんなことがあったのか、詳しく聞かせてもらいたいね」
「九時半にトラファルガーの広場で呼びとめられましてね、おれは探偵だが、きょう一日何もいわずに、おれの注文する通りにしてくれたら、二ギニーくれるってんでがす。こんなうめえ話ってありゃしませんや。」

有名なトラファルガー広場です。特に解説はいらないでしょう。

16. Trafalgar Square Fountain, WC2
「花嫁失踪事件」

FSLの記載: In The Noble Bachelor, when Lestrade told Holmes that the Serpentine was being dragged for the body of Hatty Doran, Holmes laughted and asked if he was also dragging the Trafalger Square Fountain. "Because you have just as good a chance of finding this lady in the one as in the other."

延原訳登場シーン: 「トラファルガー・スクエアの噴水の池も捜査しましたか?」「なぜ? どういう意味ですか?」
「ハイド・パークに死体がありそうな見込があるくらいなら、トラファルガー・スクエアだってすててはおけますまい」

現在では、広場には二つの噴水があります。

こちらが東側の噴水。

こちらが西側の噴水。


現地探訪はこちらの本を基に行っています。(本文ではFSLと略しています。)

Finding Sherlock's London: Travel Guide to over 200 Sites in London

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延原謙氏の訳はこちらからの引用です。

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